■ 2008年、スペイン北部のBARバルを巡る旅
2008年4月、バルセロナを出て、スペイン北部カンタブリア海周辺の、ラ リオハ、ナバラ、バスク(エウスカディ)、カンタブリア、アストゥリアス、ガリシアの各地方のBARバルを巡る旅に出た。
訪問したのは、ログローニョから、パンプローナ(イルニェア)、サン セバスチャン(ドノスティア)、ビルバオ(ビルボ)、サンタンデル、ジャネス、アレーナス デ カブラレス、オビエド、レオン、クディジェロ、ルアルカ、リバデオ、ルーゴ、オレンセ(オウレンセ)、リバダビア、ビーゴ、ポンテベドラ、カンバドス、サンチャゴ デ コンポステーラを経て、ラ コルーニャ(ア コルーニャ)に至る町街である。

今回の旅の目的は、スペインのBARバルの地方色や多様性を知ること、あるいはBARに行くだけでもスペインの(食文化の)豊かな風土性を楽しめるかを確かめること、である。これは、自著“スペインのBARがわかる本”執筆の基となるグラナダ滞在時から抱いていた、スペイン各地の地方のBARを訪ねて歩きたいという考えの一端だ。だから期間中は、ただ街をフラフラ歩いてBARに行くだけで大半の時間を過ごし、飲食は朝から晩まで全てBARで行った。
旅の道中、それぞれの街に着くと観光案内所に行き、その街の地図をもらって経済的な宿を教えてもらうと同時に、“BARが多数あってタパスを楽しめる通りや地区”を訊ねた。名所・旧跡の案内もそこそこにそんなことを訊いてまわったものの、どの街に行っても、笑顔で、そして熱心にその場所を教えてくれた。いきなりBARについて尋ねる東洋人が可笑しかったのかもしれないが、あるいは、BARもその街で暮らす人にとって地域の誇りの一つなのかもしれないなぁ、と思うのである。
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