■ ログローニョLogrono*からパンプローナPamplonaへ

ログローニョLogrono*を出てパンプローナPamplonaに向かうバスは、この日が日曜日であったため、高速道路は通らずに、旧道を経由した。途中の小さな村々に寄りながら、丘の起伏と急カーブが続く道路を、バスはかなりのスピードで進む。運転手の兄さんの技術に感心しつつ、カーブに差し掛かると思わず足に力が入る。

 009_2008_Navarra_01

バスはすぐにナバーラ地方Navarraに入り、車窓には葡萄畑も広がる。ナバーラは、これまで自分が美味しいと思ったワインの多い生産地である。途中、“BODEGAS ORVALAIZ”の前を通り、“VENTA DIRECTA DE VINOS”(ワイン直売)の看板が目に入ったときには、思わず途中でバスを降りたい衝動に駆られるが、まだまだ旅も始まったばかり、荷物を重くするわけにもいかずに断念。(それに日曜日なので開いていたかも不明・・・。) 

010_2008_Navarra_02

まだ4月、葡萄の木は葉が出る前であったが、広がる葡萄畑の中を、そしてボデガBodega(ワイナリー)の前を通るバスの中で、ナバーラの州都パンブローナのBARバルへの期待が次第に高まってくる。

011_2008_Navarra_03

というわけで、次回の更新はパンプローナPamplonaのBARについて、です。
 

■ ログローニョLogrono*

バルセロナBarcelonaから特急列車で6時間半、ラ リオハ地方La Riojaの州都ログローニョLogrono*。リオハといえば、1991年に最初の特選原産地呼称(D.O.Ca.)に認定された、スペインを代表するワインの生産地である。エブロ川と平行するように延々と走ってきた旧型の特急列車の丸い車窓からも、ラ リオハ地方に入ると、葡萄畑が目に入るようになる。(下の写真はまだアラゴン地方ARAGONの車窓。)

2008_Logrono_00

スペインワインといえばリオハ、その州都ログローニョのBARバルともなれば、期待は高まるばかり。今回の”スペイン北部のBARを巡る旅”で訪問する最初の街としては申し分ない。日が暮れはじめると、さっそくバルが軒を連ねる通りへと赴く。まだ宵の口であったが、狭い通りにはすでに賑わっていて、この活気がスペインにいる実感を湧かせてとても心地よい。

007_2008_Logrono_03 

1軒目のBARでエビと食べていると、まわりのお客さんが”Zapatilla”を注文している。Zapatillaサパティージャはスペイン語で”スリッパ”の意、何かと訊くと、生ハムとトマトのトーストtostadaでログローニョの名物だそうだ。勿論、早速注文してみる。南部のトーストと違い、食パン(?サンドイッチなどにも使うよく見る四角いパン)を使っていて、結構ボリュームもあって美味しい。

2008_Logrono_02

この日は、3軒のBARを回って、7品のタパスを楽しむことができた。トルティージャを除いては、これまでに食べたことの無いものばかりで、いずれも楽しめる味ばかりだ。特にチーズの味がとても強く印象に残った。

●ログローニョで食べたタパス/ピンチョス 

生ハムのマヨネーズ和え、マヨネーズソースをのせたエビ、サパティージャ(生ハムとトマトのトースト)、オレンジソースをのせたヤギのチーズ、ロックフォールチーズのクリームペースト、鉄板で焼いたキノコ、キノコのトルティージャ

飲んだのは、ビール2杯に赤ワイン2杯、白ワイン1杯。さすがはリオハの州都、私が行ったいずれのBARでも赤ワインtintoは、何も言わずに出されるものの他に、熟成ワインCrianzaも指定でき、実際に銘柄を指定して楽しんでいるお客さんもしばしば見受けられた。ちなみに、指定をせずに出される赤ワインは、貼り紙に”Cosechero”と書かれていた。Cosecheroは”収穫する人”、このあたりも何だかリオハらしい。大都市ではないが、整っていて、活気にあふれるログローニョは、BARとタパス・ピンチョスも手伝って、今回の旅でも強く印象に残った街の一つだ。
2008_Logrono_01

★ログローニョの1コマ***************

街の酒屋さんの店先で見つけた貼り紙。左の緑の紙には、”Vino Joven 15リットル樽 16ユーロ”と書いてあります。残念ながら日曜日で店はお休み、見ることはできなかったが、それにしても、若いワインが15リットルで16ユーロ・・・。欲しい!

2008_Logrono_04 

*Logronoのnは”エニェñ

■ 2008年、スペイン北部のBARバルを巡る旅

2008年4月、バルセロナを出て、スペイン北部カンタブリア海周辺の、ラ リオハ、ナバラ、バスク(エウスカディ)、カンタブリア、アストゥリアス、ガリシアの各地方のBARバルを巡る旅に出た。
訪問したのは、ログローニョから、パンプローナ(イルニェア)、サン セバスチャン(ドノスティア)、ビルバオ(ビルボ)、サンタンデル、ジャネス、アレーナス デ カブラレス、オビエド、レオン、クディジェロ、ルアルカ、リバデオ、ルーゴ、オレンセ(オウレンセ)、リバダビア、ビーゴ、ポンテベドラ、カンバドス、サンチャゴ デ コンポステーラを経て、ラ コルーニャ(ア コルーニャ)に至る町街である。

2008norte_map

今回の旅の目的は、スペインのBARバルの地方色や多様性を知ること、あるいはBARに行くだけでもスペインの(食文化の)豊かな風土性を楽しめるかを確かめること、である。これは、自著“スペインのBARがわかる本”執筆の基となるグラナダ滞在時から抱いていた、スペイン各地の地方のBARを訪ねて歩きたいという考えの一端だ。だから期間中は、ただ街をフラフラ歩いてBARに行くだけで大半の時間を過ごし、飲食は朝から晩まで全てBARで行った。

旅の道中、それぞれの街に着くと観光案内所に行き、その街の地図をもらって経済的な宿を教えてもらうと同時に、“BARが多数あってタパスを楽しめる通りや地区”を訊ねた。名所・旧跡の案内もそこそこにそんなことを訊いてまわったものの、どの街に行っても、笑顔で、そして熱心にその場所を教えてくれた。いきなりBARについて尋ねる東洋人が可笑しかったのかもしれないが、あるいは、BARもその街で暮らす人にとって地域の誇りの一つなのかもしれないなぁ、と思うのである。
 

■ スペインバルブック

●スペインバルブック―food&style/柴田書店 (2008/02)

スペインの面積は日本の1.3倍、日本と同様に豊かな風土性を有するスペインの食文化を概観できる本。バルだけではなくレストランなどのメニューも含まれていますが、アンダルシア、ガリシア、バスク、カタルーニャ、バレンシア、バレアレス、マドリードの各地方(と日本)の代表的な料理を紹介する写真の数々は、眺めているだけでもスペイン料理の地方色と多様性を楽しむことができます。

臓炭Amazon.co.jp造・臓・促孫促・促造促坦促・促谷促・促・促俗臓遜food&style臓・・・・辰促・臓村促存造・造続造・造辿臓贈

 

■ スペインのBARがわかる本(自著)

●スペインのBARがわかる本―グラナダ・バルの調査記録報告書

/バルク・カンパニー (2005/04)

スペインのBARに魅せられ、BARがスペインで最も魅力ある文化の一つだと信じて疑わない私が、朝から晩までBARに入り浸り、飲んでは尋ね、食べては調べ、観ては考えた記録です。スペインが好きな人やこれから行く人の読み物として、地中海風の居酒屋でも開こうかと考えている人の参考書として、都市計画や地域づくりにたずさわる人、高齢化社会の問題に取り組む人などへの報告書として、誰もが気軽に一杯飲んで楽しめるBARのように、この本も多くの人に読んでいただけるのではないかと期待しています。バルの存在の概観を目指した本ですが、2000年のグラナダ取材をもとに執筆していますので、経年による情報の更新とグラナダ以外の情報はこのブログを参照いただけますと幸いです。
詳しくは *こちら* をご覧ください。

002_spainbarbook 

 臓炭Amazon.co.jp造・臓・促孫促・促造促坦造・BAR造測造誰造束造谷・・臓・・・・辰促・臓村促存造・造続造・造辿臓贈

 

(C)2010 Go Kawaguchi. All Rights Reserved.
このサイトに掲載された情報・写真の無断使用を禁止します。